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新型コロナウイルス感染症のパンデミックで脂肪肝が増加  -背景に夜食や欠食などの生活習慣の変化-

2022年03月24日掲載

研究?産学

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本研究のポイント

◇新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック前後で健康診断受診者の
データを解析した結果、代謝異常関連脂肪肝(MAFLD)の患者数が増加していること
が判明。
◇MAFLD患者増加には夜食?飲酒?欠食等が関連。

概要

 

 大阪市立大学大学院医学研究科先端予防医療学の藤井 英樹講師、渡辺 俊雄教授、肝胆膵病態内科学の河田 則文教授らの研究グループは、健診受診者のCOVID-19パンデミック前後における臨床検査データや生活習慣に関するアンケート結果を解析し、COVID-19パンデミック後にMAFLD患者が増加したこと、また、MAFLD患者増加には夜食?飲酒?欠食(1日2食のみ)が関与することを明らかにしました。本研究結果は2022年3月18日に「Liver International」誌(IF= 5.828)にオンライン掲載されました。

研究者からのコメント


藤井 英樹講師

コロナ禍になってから、外来で『運動が減って太りました』という患者さんが増えています。今回の研究で、新たに飲酒や食生活の乱れがMAFLD発症に関連する可能性が示されました。最近、脂肪肝(特にMAFLD)と言われた方は、是非これらの点も確認してみて下さい。

掲載誌情報

雑誌名:

Liver International(IF= 5.828)

論文名:

Lifestyle changes during the coronavirus disease 2019 pandemic impact metabolic dysfunction-associated fatty liver disease

著者:

Fujii H, Nakamura N, Fukumoto S, Kimura T, Nakano A, Nadatani Y, Tauchi Y, Nishii Y, Takashima S, Kamada Y, Watanabe T, Kawada N

掲載URL:

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/liv.15158

資金?特許等について

本研究は、科研費(非アルコール性脂肪肝炎の慢性炎症形成における赤血球、血小板の役割[課題番号 : 17K09437]の対象研究です。